スキンケアは「なんとなく」から「パーソナルなケア」へ。自分の肌が今どんな状態にあるのか、そして何に影響を受けているのかを知ることが、美肌への一番の近道です。
今回は、洗顔後の肌状態と、肌に影響を与える「年齢」「食生活」「ストレス」「季節」などの要因を組み合わせたチェックリストをご用意しました。さあ、あなたの肌レベルをチェックしてみましょう!
STEP 1:洗顔後の肌状態をチェック(現在の肌質診断)
まずは基本的な肌タイプを把握しましょう。洗顔後、化粧水などを何もつけずに5〜10分間放置した後の肌の状態をチェックしてください。
| チェック項目 | 当てはまる場合は? |
| A-1. 顔全体がつっぱって乾燥を感じる。粉吹きやカサつきが気になる。 | 乾燥肌の可能性が高いです。 |
| A-2. Tゾーン(おでこ・鼻)はテカるが、頬や口元はつっぱる。 | 混合肌の可能性が高いです。 |
| A-3. 顔全体がテカり、ベタつきや毛穴の目立ちが気になる。 | 脂性肌の可能性が高いです。 |
| A-4. つっぱりやベタつきをほとんど感じず、肌が安定している。 | 普通肌(理想的な状態)です。 |
STEP 2:環境的・内的要因をチェック(肌レベルへの影響度)
日々の生活や体質が、あなたの肌にどれだけ影響を与えているか確認しましょう。当てはまる項目の数が多いほど、その要因による肌への影響が大きいと考えられます。
【B. 年齢・エイジングのサイン】
| チェック項目 |
| B-1. 以前に比べてメイク崩れが早くなった(皮脂の過剰分泌または乾燥による)。 |
| B-2. 頬や口元の小ジワやハリの低下が気になる。 |
| B-3. 肌のくすみが定着したように感じる。 |
| B-4. シミやソバカスが濃くなったり、増えやすくなったと感じる。 |
【C. 食生活(インナーケア)】
| チェック項目 |
| C-1. 油分の多い食事(揚げ物、ジャンクフード)や甘いものをよく食べる。 |
| C-2. 野菜や果物をあまり食べず、栄養バランスに偏りがある。 |
| C-3. 水分補給が、水やお茶よりもコーヒーやジュース中心である。 |
| C-4. ダイエットなどで極端な食事制限をしている時期がある。 |
【D. ストレス・生活習慣】
| チェック項目 |
| D-1. 睡眠時間が6時間未満の日が多い、または眠りが浅い。 |
| D-2. 精神的なストレスを感じやすく、イライラや不安が続いている。 |
| D-3. ストレスを感じるとフェイスラインや口元にニキビや吹き出物が出やすい。 |
| D-4. 入浴はシャワーで済ませることが多く、体を温める習慣が少ない。 |
【E. 敏感・季節的要因】
| チェック項目 |
| E-1. 化粧品を新しくすると赤みやヒリつきが出やすい。 |
| E-2. 季節の変わり目(特に春先や秋口)に肌が不安定になりやすい。 |
| E-3. マスクや衣類の摩擦で肌が荒れることがある。 |
| E-4. 紫外線対策(日焼け止め)を一年中欠かさず行っていない。 |
チェック結果とあなたの肌レベルへのアドバイス
チェック結果に基づき、特に意識すべきスキンケアの方向性を見つけましょう。
診断:STEP 1(肌質)の結果から
| 肌質 | 意識すべきケアのポイント |
| 乾燥肌 | 「高保湿」と「バリア機能強化」:化粧水でたっぷり水分を与え、セラミドやヒアルロン酸配合の乳液・クリームでしっかりと蓋をしてください。熱いお湯での洗顔は厳禁です。 |
| 混合肌 | 「部分的なケア」と「水分・油分バランス」:テカるTゾーンはさっぱりと、乾燥するUゾーンはしっとりと、アイテムを使い分けましょう。全体の保湿を怠ると、乾燥を防ごうとしてTゾーンの皮脂が過剰になることがあります。 |
| 脂性肌 | 「適度な洗浄」と「油分控えめな保湿」:洗顔で皮脂をしっかり落とし、化粧水で水分をたっぷり補給します。乳液やクリームは油分の少ないさっぱりタイプを選び、保湿不足による皮脂の過剰分泌を防ぎましょう。 |
診断:STEP 2(外的・内的要因)の結果から
| 要因の影響が大きい場合 | 最優先で取り組むべきこと |
| B の項目が多い | エイジングケア:レチノール、ナイアシンアミドなどの成分を取り入れ、紫外線対策を徹底し、肌のハリ・弾力をサポートするケアに注力しましょう。 |
| C の項目が多い | インナーケア:食生活の見直しが最優先です。肌の材料となるタンパク質や、肌の調子を整えるビタミン(特にA、C、E)を意識的に摂取しましょう。 |
| D の項目が多い | ストレスケア:質の良い睡眠とリラックスタイムの確保を。自律神経を整えることで、ホルモンバランスの乱れによる肌荒れを防ぎます。 |
| E の項目が多い | 低刺激ケア:敏感肌用のアイテムを選び、肌への摩擦を極力減らしましょう。UVケアは肌荒れ防止のためにも重要です。 |
ご自身の肌は、生活や環境の変化を映す鏡です。このチェックリストを参考に、今の自分に本当に必要なケアを見つけて、正しいスキンケアを実践していきましょう。
複合的な肌レベル別:おすすめベストセラー・スキンケア
1. 【乾燥肌 × エイジング対策】
乾燥による小ジワやハリの低下が気になる肌に。高保湿に加え、エイジングケア成分を深く届ける導入美容液や美容液が人気です。
| ステップ | おすすめのアイテム・特徴 | ベストセラーの例 |
| 導入美容液 | 最初に使うことで、肌にハリ感と潤いを与え、その後のスキンケアの浸透(角層まで)を促す。 | コスメデコルテ リポソーム アドバンスト リペアセラム |
| 化粧水 | 肌の根本(角質層)に潤いを届け、土台を整える。 | SK-II フェイシャル トリートメント エッセンス(潤いと透明感) |
| スペシャルケア | 高濃度のビタミンCやレチノールで、シミ・シワ・ハリに集中的にアプローチ。 | オバジ オバジC25セラム ネオ(ビタミンC)、エリクシール レチノパワー リンクルクリーム(レチノール) |
2. 【混合肌 × ストレス・バリア機能の低下】
Tゾーンはテカるが、ストレスや不規則な生活で頬が荒れやすい、バリア機能が低下しがちな肌に。水分バランスを整え、肌荒れを防ぐアイテムが中心です。
| ステップ | おすすめのアイテム・特徴 | ベストセラーの例 |
| 化粧水 | 油分に頼らず水分で満たし、肌の水分循環を整える。肌荒れ防止成分配合。 | イプサ ザ・タイムR アクア(医薬部外品)、コスメデコルテ イドラクラリティ 薬用 トリートメント エッセンス ウォーター |
| 乳液・ジェル | ベタつかずに保湿し、肌荒れを防ぐジェルや乳液。水分と油分のバランスを整える。 | キュレル 皮脂トラブルケア 保湿ジェル、オルビス オルビス ミスター モイスチャライジングクリーム(さっぱり保湿) |
| 集中ケア | 角質ケアでTゾーンのザラつきを整え、その後の美容成分の浸透をサポート。 | タカミ タカミスキンピール(角質美容水) |
3. 【脂性肌 × 食生活の乱れ・ニキビ】
皮脂が過剰で、食事や生活の乱れが直接ニキビや毛穴の目立ちにつながりやすい肌に。皮脂コントロールと角質・毛穴ケアが重要です。
| ステップ | おすすめのアイテム・特徴 | ベストセラーの例 |
| 洗顔 | 毛穴の詰まりや古い角質をしっかり洗浄し、後から使う化粧品のなじみを良くする。 | ファンケル ディープクリア洗顔パウダー(酵素洗顔)、カネボウ スクラビング マッド ウォッシュ |
| 化粧水 | 皮脂を抑え、肌の水分と油分のバランスを整える成分配合。 | ONE BY KOSE バランシング チューナー(皮脂抑制)、イプサ ザ・タイムR アクア |
| 美容液 | 毛穴・ニキビ跡・皮脂に特化した成分を補給し、肌を健やかに保つ。 | ラ ロッシュ ポゼ エファクラ ピールケア セラム(角質ケア) |
4. 【敏感肌 × 高保湿・バリア機能の強化】
季節や環境の変化で刺激を受けやすく、乾燥やつっぱりを感じやすい肌に。低刺激設計で、肌のバリア機能の要となる成分を補給します。
| ステップ | おすすめのアイテム・特徴 | ベストセラーの例 |
| 化粧水 | 刺激を抑え、肌荒れを防ぐ成分と高保湿成分(セラミドなど)を配合。 | d プログラム モイストケア ローション MB、キュレル 潤浸保湿 化粧水 III とてもしっとり |
| 乳液・クリーム | 外部刺激から肌を守る「ヘパリン類似物質」や「セラミド」を高濃度で配合。 | カルテHD モイスチュア ローション(高保湿)、イハダ 薬用エマルジョン |
| ポイントケア | 荒れやすい部分をピンポイントで保護・鎮静するバームなど。 | ラ ロッシュ ポゼ シカプラスト リペアクリーム B5+(CICA成分配合) |
【補足:ベストセラーを選ぶ上での注意点】
「ベストセラー」は多くの人に支持されているという点で信頼性が高いですが、すべての人に合うわけではありません。特に敏感肌の場合は、いくら低刺激設計でも、肌に合わない成分が含まれている可能性があります。
- 購入前には必ずテスターやミニサイズで試すようにし、肌に異常がないか確認してから本格的な使用を始めることを強くお勧めします。
- 成分だけでなく、テクスチャー(使用感)もスキンケアを継続する上で重要な要素です。

